夏も近づく八十八夜〜


突然ですが、


八十八夜はなんで夜なの?というお話。



今年は閏年なので、八十八夜は5/1。

例年は5/2です。


耳馴染みのある言葉ではありますがなぜ『夜』を使うのかをご存知の方はそういらっしゃらないかもしれません。


さて、このお話をするには少々時間を遡ります。


時は平安時代。中国が春秋戦国時代だったころにできた、二十四節気という季節の数え方が和暦と共に伝わってきました。(一年を細かな季節ごとに24節に分けたもの)

一方、八十八夜は雑節のなかのひとつです。

この二十四節気は中国平野部の季節に沿ったものだったので、日本とは沿わない部分も多々あったため、もっと日本の季節にあわせた細かな節目をこの雑節の中で作ったのでした。



この二十四節気の立春から数えて88日目。


この日で漁が解禁になったり、種まきをしたり、お茶を刈り取ったりすると良い季節ですよ、良い出来になります。

といった目安の日として広く浸透していました。


さて、大前提として上記があるということを踏まえ、『夜』の説明をしましょう。



この頃の暦は太陰暦を使っていたので、月の満ち欠けをベースに考えられていました。

新月から数えて、約29.5日で一周するというものです。


つまりは月が出始める頃1日が始まるというイメージです。

夜が1日の始まりということですね。



よって、立春からかぞえて88回目の夜という意味で八十八夜という数えられ方になったのですね。


とはいえ、新茶の摘み取りは3月の末頃から始まっていますから、場所や土地柄によってそのお茶に1番良いと生産者さんが判断したタイミングで始まります。

不測の事態の今年ですが、畑の新茶はすくすくと育ってくれているようです。


どんな新茶に出会えるのか、楽しみですね。


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